cotachan916’s blog

2020年8月新型コロナ下の一時帰国体験談

1回目のコロナワクチン接種

5月7日に1回目を打ちました。アストラゼネカ製のワクチンです。スペインではワクチンの種類は選べません。

実は私、「東洋人のデータは少ないだろうし、持病もあるし。。」と思って、ワクチン接種にはあまり乗り気じゃなかったんですが、
4月末にカタルーニャ州政府高官が「カタルーニャでは5月に50代の人々のワクチン接種を始める」と発言したのを聞いて
「ナニ? 50代? じゃあ60代はどうなんだ? 」という気分になった時に
我が家のスペイン人が「ラジオでワクチンのウェブ予約できるって言ってたよ」とリンクを持って来ました。

5月2日日曜日朝、ウェブサイトに入ってみたらサクサクと進み、市内中心の大型接種会場で希望の金曜日の午後が予約できました。
金曜日を選んだのは接種後に発熱したり翌日寝込んだりした例があると聞いていたからです。

30分ほど早く会場に着いたら、場外で椅子に座っている人々の姿が目に入りました。
「待ってるのな? 」「行列しないのかな? 」
入口にいた係員にすぐ中に案内され、アクリル版の向こうでパソコンに向かっていた人に身分証明書と保険証を見せて受付終了。
待つことなくカーテンの中に入り椅子に座りました。
注射の前に「熱がありますか。ワクチンのアレルギーがありますか。コロナにかかったことがありますか」と聞かれました。
打たれた時はチクリともせず、「終わりです」と言われて「え? もう?」という感じでした。
重篤なアレルギー反応が出た場合のために15分間場外で待つようにと言われました。
当日は帰宅後も何事もなく、右腕に打たれたのか左腕に打たれたのか絆創膏を確認するくらいでした。

が、翌日、相方が38℃を超える発熱。身体中が痛いと寝込んでしまいました。
私は特に異変を感じなかったけれど念のために熱を測ってみたら37℃。
スペインではワクチン接種前または24時間以内にパラセタモル(日本のカロナールと同じ成分)を呑むことが推奨されているので、呑んでみました。
そのあと屋上で日向ぼっこしていたら、突然発作的なくしゃみと鼻水。
もっとも、バルセロナではプラタナスの花粉が雨のように降っているので、私のくしゃみ鼻水とワクチンは関係ないかもしれませんが。
だんだん治っていた腰痛が復活し、なんとなく倦怠感が始まり、注射跡も熱を持って痛み始めました。
3日後、朝トイレットペーパーに粘液と赤いものが。。。持病の症状が出始めると治るまで何ヶ月もかかることがあるので困ります。即、日本から持って来ていた頓服(広島の先生が出してくれる治験薬)を呑みました。問題は、この薬を呑むと頭が痛くなることです。
4日後、朝、下痢しました。
1週間後まで軽い頭痛があってお腹はゆるい感じでしたけど、9日後、やっと普段の感じに戻りました。

相方の発熱は1日だけ。翌日は頭が痛いと言っていましたが、3日目からはけろっとしています。

スペインでは12月末に突然ワクチン接種が始まりました。欧州が買い付けて各国に分配したワクチンが届き始めたからです。はじめはファイザー製だけ。
老人ホームにいる80歳以上の人々から始まって、医療関係者、80代の在宅者と続きました。
80代の在宅者は保健所から電話がかかってくるのを待ってるしかなかったそうです。

1月2月はワクチン効果よりもクリスマスで家族が集まった影響が強く感染者数、死者数が激増。これは予測されていてスペインは11月に緊急事態宣言が出ていました。
命の危険まで犯してクリスマスディナーを優先するスペイン人って。。私には理解できません。

2月に入ってアストラゼネカ製のワクチンがスペインに到着。
「高齢者の治験数が少ないので効果も副作用も見込めない」ということで55歳以下の小中学校教員、警官、軍隊関係者がこのワクチンの接種を開始。

ところが3月に入ってドイツでアストラゼネカ接種者の中から30人を超える血栓症が発生し、うち7人が死亡。
スペインでも接種した教員の死者が出ました。

欧州医薬品庁はアストラゼネカ製のワクチンと血栓症の関連を認めましたが、
「非常にまれなので、このワクチンの接種は続ける」と決定。
若年層の方が副反応が出やすいという情報も出回り始めました。
そこでスペインでは一転、60歳未満にはアストラゼネカ製のワクチンは接種しないことに。このワクチンの接種上限を65歳に引き上げました。

これを受けてカタルーニャ州は4月上旬に60歳から65歳の人々対象にアストラゼネカ製ワクチンの予約を始めました。
66歳から79歳までの年齢層のワクチン接種方針は未定のままでした。
「60代の人、ワクチン予約してください」というキャンペーンが始まったのは、私が予約した翌日5月3日からでした。

アストラゼネカ製のワクチンで血栓が出来るのはワクチン接種10日後ぐらいだそうです。
今週はひどい頭痛が出ないか、まだ観察期間中。2回目の接種は「2ヶ月か3ヶ月先」ということでした。

アストラゼネカ血栓問題だけではなく、供給量が契約よりはるかに少ないということで欧州当局と揉めていて欧州政府高官から「アストラゼネカとの契約は6月で終わりにする」という発言も出ました。
私の2回目のワクチン接種、どうなるでしょう。

帰国者自主隔離中のホテルライフ

ホテルでは到着時、検温をされ、「なるべく室内で過ごして欲しい、部屋から出る場合はマスクをすること、朝食時はマスク着用の上アルコール消毒のあと手袋をしてビュッフェ形式の食品を取り部屋に持ち帰って食べること、昼食と夕食を外部に買いに出かけることは認められている」と説明を受けました。

15泊分の宿泊料のほか、宿泊中に陽性になった場合の消毒費⽤として 1 万円のデポジットを前払いで求められました。

滞在中の掃除はなく、タオルの配布とゴミ収集は3日に一回、使用済みタオルの収集は週一回でした。

設備は一般的なビジネスホテル仕様、Wi-Fiは時間によっては遅かったり切れたり不安定でした。使用量がキャパシティを超えていたのかもしれません。

連日テレビやノートパソコンを見て過ごしましたが、スペインでのロックダウン自宅隔離を経験した後なのでそんなに不自由は感じませんでした。

館内には共有の電子レンジがありコインランドリーもありました。

だんだんホテルの朝食にもスーパーのお弁当にも飽きて、スーパーで食材を買ってレンジで調理したりテイクアウトの食事を買って来たりもしました。

ネットショッピングで買った物が届くと部屋の電話機にランプが付いて知らせてくれ、一回はスタッフが部屋まで持って来てくれました。

窓の外は隣のビルの壁でした。景色が見える部屋をリクエストすれば良かったと思いましたが、この状況下で部屋交換は難しいと諦め、昼食やお茶をしに朝食スペースの窓際に降りて行き街路樹の緑を見ながら過ごしました。

携帯電話やライン、ワッツアップで家族や友人と連絡が取れていましたし、ステイホーム生活との差はそんなになかったと思います。

 

 

 

 

成田のホテル回り検疫バス

成田の検疫が帰国者のために出しているホテル循環バスは9時15分から23時15分まで1時間に1本運行しています。

バスは第2ビルから第1ビルを通ってホテル回りをして循環しているので時間はその時によると思いますが、私が乗ったバスは21時10分に来て15分に出ました。

空港第1ビルの乗り場は北口N3出口を出たところです。

バスは大型で、待っている私たちを見かけてドアを開けてくれました。

陽性の人の移送車も同じ地点に止まるので要注意。


2020年8月一時帰国後の自主隔離先選び

先週金曜日に成田に着いて、今(8月21日)、帰国者経過観察隔離で成田市のホテルに滞在してます。

新型コロナ感染地域から日本に入国した場合は、到着の翌日から14日間、自宅またはホテルに自主隔離することになります。

この間公共交通機関は使えません。

家族や知人の迎え、またはレンタカーで自宅に移動できる人はいいのですが、私の場合、いずれも当てはまりません。

それで、一時帰国を決める前にいろいろインターネット検索をし、検疫の無料送迎バスが循環している成田周辺のホテルのリストが見つかりました。

ホテル予約サイトで価格を調べ、それぞれのホテルのHPをチェックしたら、その時点での成田地区では唯一、コンフォートホテル成田が帰国者受け入れを明記していました。

電話をせずにメールのやり取りとインターネット予約で部屋が確保できて助かりました。

もしも陽性になった場合や飛行機の欠航の場合のキャンセル無料というのも安心でした。

羽田空港周辺の送迎付きのホテルやゲストハウス、民泊の宿などもチェックしてましたし、Unito bizの空港送迎付き宿泊プランも気になってました。

ただ7月下旬から空港での検査がPCRから抗原検査に変わって結果が出るまで全員空港待機ということになり、自主隔離先は到着日を含めると15泊分確保しなければならなくなりました。でも価格変更などの最新情報はインターネットでは見つかりませんでした。

スーツケースが大きいので部屋の広さも決め手になりました。